以前のいいだっち勉強会のなかで、紹介されていた立花義正著「あなたも株のプロになれる」を読みました。
立花正義さんという伝説のトレーダーの自伝兼取引術の紹介。
株のうねり取りというのか、分割して取引する手法らしい。
しかし、それより前半の氏の株のプロになっていく過程がたいへん勉強になる。
終戦後に会社の株を買ったことから株に興味を持つ。その後のめり込み勉強していく、一時勝つがすぐに財産を失う。
それでも仕事があるのでどうにか生活されていたようだが、いろんな勉強法や、証券会社の営業や専門家の「先生」が実は全然儲かってなかったと知り、結局はひとを当てにせず、自分の責任と判断でやるしかないと決心する過程はおおいに参考になった。
職場の事故をきっかけに退職し株で生きて行こうと決心。毎日記録をつけていく日々を送る。いまだとそれこそPCを使えば簡単にできてしまう記録。昔はすべて自分でグラフを書くなど大変だったろうが、それだけにアタマに入っていったのではと思う。
分割取引により大きく利益を得るようになるも、心は淡々と相場に向き合えるようになっていた。
この心の有り様を考えるだけでもトレードに大いに参考になるのではないだろうか。
お薦めです。